ルール。
学校には学校の、家には家のルールがある。
- ロン・クラーク, 亀井 よし子
- みんなのためのルールブック ―あたりまえだけど、とても大切なこと
2006年8月×日。 ~夏休み中の ある日の出来事~
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子供も 小学生になると、
子供だけで 『お泊り(キャンプ)』 に誘われる事も多くなる。
「何事も経験する事が 大事♪」
…というのは 表向きの 言い訳で、
「鬼のいぬまに…」 と思ってしまう冷血母は、
あまり乗り気ではない 子供をなだめすかし、
キャンプに参加させる事に 成功。
たった 1日だったが、つかの間の独身気分を味わったあと、
子供も 外では 子供なりに気を使っているだろう… って事で、
ささやかながら 冷凍庫に アイスクリームを用意して 帰ってくるのを待っていた。
が。
好みの味ではなかったらしい。
ブツブツと文句を言い始めやがった。
そこで 本棚から取り出して その場で 『ルール9』 を音読させた。
『もらったプレゼントに文句を言わない』
子供なりに 「悪かった…」 と思ったのだろう。
普段 寝ている時以外 常に何かしら喋り続けている 無駄口人間が
しばらくの間、静かになった。 そして その日の たった半日だけだったが、
愚痴や不満を 口にしなかった。
次の日。 寝て起きたら 普段どおりに戻っていたが。
長々と 説教するよりは 効果があったかな。 と思った ある日の出来事。